SSブログ

現代ドラマ「Mother」【全11話】 [■日本]

 冬空のもと、ごみ袋に捨てられていた
少女を見つけたとき、
教員だった主人公・奈緒の運命は変わった。
少女の母になると言った彼女を
あなたは愛と感じますか? 
それとも罪だと感じますか?

 いろんな意味で考えさせられ、共感できるドラマでした。
誘拐することは罪だと思うけど、
このまま母親と一緒にいてしまったら、殺されてしまう。
それを救ったのだから、罪じゃないと思わずにいられない。
一口では言えない奥が深いものを感じます。

 他の役者さんたちもすごかったのですが、
子役のつぐみちゃんがいなければ
成立できないこの話。
大人顔負けの演技で、
もう涙なしでは語れないでしょう。
五歳で七歳の役をやっているんですって。もうすごすぎます。

 ネタばれになりますが、
「お母さん、また誘拐して…」には
もう…なんともいえないものを感じました。
思い出すだけで…。うるうると。
書くだけでもジーンときてしまいます。

 本当の母親を捨て、主人公をお母さんと呼び、
したうその姿に愛に飢えていたんだと
感じずにはいられません。
子どもである半面、大人にならざるを得なかった
つぐみちゃんが本当に子どもになれる場所が
見つかっただけでもよかったのですが、
法律がそうもさせません。
見つかったら離ればなれにならざるをえません。
 殺されそうになったんだからいいんじゃ…と
思いたいけど、やっぱり、罪は罪なんですね。

 離ればなれになってしまっても、
心の根っこがつながっている。
そのふたりをそっと優しく見守る家族。
それぞれにも葛藤はあったけど、
子どもの目線でみるという言葉に納得。
 
 いつの間にかサンタクロースの存在を
信じなくなってきたり、正体を知ってしまったり、
ピーターパンに出てくるティンカーベルが
死にそうになった時、拍手をしないように
なってしまうのも、
(再放送でたたきましたが<笑>)
大人の目線になってきている(しまった)証拠。
周りの視線が無意識のうちに気になっているんでしょうね。 
 
 常に子どもの目線になって考えないと、
伝わるものも伝わらないような、そんな気がします。
 
 グリコをしながら、ふたりで道を歩いていて、
学校の友だちとあった時の
あのふたりの気分が沈む気持ち、
完全に心理が同化していたかも。
 ラストの渡り鳥は手紙とマッチしていて
良かったですねぇ。
道しるべみたいで。

 本当ににつぐみちゃんは
心配をしてもらわないといけない年頃なのに、
心配をさせないように気を使うあたり、大人だなぁと思います。

 主人公・奈緒とつぐみちゃんだけでなく、
奈緒とうっかりさん。奈緒と義母。
次女と生まれくる赤ちゃん。
怜奈(つぐみ)と母親と「Mother」のタイトルに
ふさわしい、いろいろな母性の形が存在していました。

 けど、ライターがふたりが列車に乗るところを
発見しなければ、こんなに発展することなく、
ひっそり過ごせたんじゃあ…とふと思った私。
 でもそうすると話が進まないし、切ないけど、
感動的なストーリーが生まれなかったかな…。

◎2010年8月20日までに申し込めば、
発売日に届けてくださるそうです。





○Amazonだけでなく楽天ブックスでも視聴できます。

日本テレビ系水曜ドラマ「mother」 オリジナル・サウンドトラック

日本テレビ系水曜ドラマ「mother」 オリジナル・サウンドトラック

  • アーティスト: TVサントラ,REMEDIOS
  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2010/05/26
  • メディア: CD



○エンディング曲♪
Amazonでも楽天ブックスでも視聴できます。

泣き顔スマイル

泣き顔スマイル

  • アーティスト: hinaco,イワツボコーダイ,宮下浩司
  • 出版社/メーカー: rhythm zone
  • 発売日: 2010/06/02
  • メディア: CD



nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(1) 
共通テーマ:テレビ

nice! 1

コメント 2

テンコ

「Mother」は余韻の残るドラマでしたね~。
芦田愛菜ちゃんがつぐみが演じなければ、ここまでぐいっと心をつかまれなかったかも。
まだ5歳なのに、7歳を演じさせた製作者もすごいですね。

大人に気を使って笑顔でいて、子供っぽい感情は出せずにずっと我慢ばかりしている子供って…痛々しい。奈緒が「泣いていいのよ」って言ったところで、わーんと泣くシーンありましたよね。あれも本当に号泣でした。

あれからずっと考えていたんですが、最終回は確かにとても叙情的できれいに終わったけれど、リアルに考えると、子供には酷、我慢を強いられた終わり方だったなと思いました。
8歳の頃の記憶なんて20歳ではかなり薄れてしまいそうで…。大人の12年はあっと言う間でも、子供のころは長いもの。手紙のやりとりでもして繋がっていて欲しいものです。奈緒の養母みたいないい人に養女にしてもらえるのかなぁとか、色々考えてしまいました。
こんなに終わった後でも考えてしまうドラマってやっぱりすごいですね。

>けど、ライターがふたりが列車に乗るところを
発見しなければ、こんなに発展することなく、
ひっそり過ごせたんじゃあ…とふと思った私。

そうですよね。私も思いました。小学校へ通わせるのとか、色々たいへんだろうけれども、もう少し長く一緒に居られたのではないかな、玲奈の実母があの時、あのままだまっていたら…とか色々思いました。
by テンコ (2010-07-03 11:46) 

菜・子

●テンコさん

 そうなんです~。
いろいろ考えさせられるドラマですよね。
そして、泣けます。毎週涙腺が…って感じで。
 分かります。わかります。
私もあのシーンにはきちゃいました。

 一番ネックなのは玲奈の
お母さんなんですよね。
彼女がなにも言わなければ、
こうはならなかったんですよ。
 別れ別れにならずに、
みんなで幸せにすごせたのに。
 写真を見なきゃあなぁ。

 ライターってば、
写真を持ち歩いていたらよかったのに。
(彼を悪く言っているつもりはないんだけど、
悪く言っている感じですね。私(^^;)

 だけど、この件がなかったら、
うっかりさんとの関係が
修復されなかっただろうし、
奈緒の義母とうっかりさんと
和気あいあいとできなかったはず。
 
 そう考えるとつぐみちゃんは奈緒のために
来てくれた天使のような存在だったのかも。
その代償として、別れることが運命であり、
必然だったのかもしれないと
思ったりして。

 だけど、子役にとったら
シリアスな雰囲気で
酷だったかもしれませんね。
だからロボット体操みたいなので
気分転換をしていたのかも(笑
オフィシャルの動画、かわいらしいですv

 今度は、コメディタッチの明るい話で
芦田愛菜ちゃんに会いたいかもしれませんね。
 
 子役ときたら「JIN-仁-」の喜市を演じた
伊澤柾樹くんもうまかったです。
 「水戸黄門」にも出ていたみたいですね~。

 最近の子役はすごいなと思わずにいられません。
やっぱり、情報が豊富にあるからでしょうか。

 奈緒とつぐみちゃんとで
手紙のやり取りはやっていそうな
感じがしますよね。

 ふたりが再び出会うまでの間を描いた
続編を見たい気もしますが、
このまま終わったほうがいい気も…。
ジレンマです。
by 菜・子 (2010-07-03 22:46) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 1

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。